アコウダイ その2
2024年3月17日(日) 4:30-13:00
2週間振りです。今回はアコウダイ狙いで熊野市へ行ってきました。
当日は昼前から風の予報だったため,通常6時出船のところを前倒しで4時半出船となりました。遠いので正直キツイです。一応徹夜は避けようと思い40分だけ仮眠して出発しました。
予定通り4時半に出船してポイントに着いたのは5時15分でした。ほぼ真っ暗でイカメタルでもしに来たかのよう。ベテラン勢も「こんなん初めて」とのことです。

暗くても釣れるのかという疑問はありますが,新鮮味があってこれはこれでいいかもしれません。最近調子が良いみたいで定員いっぱいの6人で釣り開始。期待大です。
全員無事に投入し,着底を待って底を叩いていきますが,誰の竿にも反応なし。潮もあまり動いておらず,数分流して5 mしか水深の変化がありません。1投目は潮の向き,速さを確認するという意味合いが強いのでまあ仕方ないでしょうか。
そのまま反応なく早めに切り上げて2投目。これからが本番と真剣モードに入りますが,誰も何も当たりません。あまりの反応の薄さに「移動します」とのアナウンスで回収にかかりました。
そして2か所目。このころにはようやく朝日が昇ってきました。「今までは暗かったから釣れなかっただけ」と言い聞かせて3投目を投入しました。

水深は610 m。そろそろ1本目が来てほしい。
正直なところ朝の2投で潮に関しては諦めていましたが,ヒトの思い込みなんてものは簡単に覆され,今回は潮がよく動いています。底取り後数十秒で1 m浅くなり,その後も継続して浅くなっていきました。いい感じです。
数分流して15 mほど浅くなったところで小さいながらも初当たり。糸を送り込んでいくと明確な当たりが数回続いてきました。船長からも「今のはアコウでしょうね」とお墨付きをもらい,釣ったも同然の気分です。

周りのお客さんもいい感じに当たっているようで皆さん笑顔で巻き上げ開始です。深海釣りのお楽しみタイムですね。魚が付いている場合はバレないよう速度を落として巻き上げてくるため,仕掛けの回収にたっぷり15から20分ほど掛かります。その間竿の曲がりを見て何匹付いているか予想してみたり,暴れ方から魚種を吟味したり楽しみは尽きません。本命のアコウダイが掛かっている場合,水深の半分程度巻き上げてきた段階で大きく抵抗することが多いのですが,私の竿にもまさにその水深で反応がありました。もはや本命を確信し,魚を締める準備を済ませる私。
しかし数分後,ヒトの思い込みは簡単に覆るということを今度は悪い意味で思い知ることになりました。上がってきたのはアナゴ1匹。下半分の針のうち2本の餌が無くなっていたことから,少なくともこれらの針には魚が付いていた可能性が高いです。残念ながら針外れですね。全体としてはトモのお客さんと私の裏側のお客さんがそれぞれ2匹づつ取り込んだものの,当たりの数からすればかなり少ない取り込みになりました。
まだ半分も打ってないし,そのうち釣れるでしょう。
ところが私の希望的観測は妄想に帰すことになり,全然釣れません。場所を変え流し方を変え5投ほどして全く当たりなし。当たりがなかった時の仕掛け回収はなんとつまらないことか!
鳥が浮かんでいたので餌やりして遊んでいました。

釣果が芳しくないのと嘘みたいなベタ凪がキープされたことで船長が粘ってくれ,気づけばもう12時前。時間的にそろそろ終了かと思ったところでついに風が出てきました。これを受けて「次で終わりにします」と船長。命運をかけた1投です。せめて1匹でも釣りたいところ…
着底後,継続して頻繁に底取するのも虚しく10分以上流しても2 mしか水深が変わりません。ほとんど同じ場所で錘をトントンしてるだけですね。
「これはアカンわ」と完全諦めムードです。眠気でウトウトしながらクラッチと巻き上げレバーの操作を継続しているとなんと回収直前で当たりがありました。
そして今回は外れることなくメヌケを1匹確保。

最後の最後で良いほうに予想が裏切られてボーズ逃れ。
全体では0-5匹/人と渋い一日になりました。
【本日の道具立て】
竿:スーパーディープクルーザー2(アルファタックル) リール:フォースマスター9000(シマノ) 道糸:PE8号900 m 仕掛け:24号8本針,枝60 cm(20号),枝間150 cm(幹糸30号),捨て糸120 cm(16号)